霙
消化不良の想い。
ぐちょぐちょと中途半端な気持ちだけが降り積もっていく。
積もったところですぐに溶けて、綺麗な白になどなるはずもないのに。
ふんわりと積もる清い結晶になど、なれるはずもないのに。
不遜にして不純。
でも、本当は思慕という最も純粋な気持ちで出来ていた。
清純な水のような、純粋な。
貴方が好きです。
もしも貴方が主でなかったら。
もしも貴方が男でなかったら。
もしもこの世が乱世でなかったら。
一つでも違っていれば私の想いも報われたかもしれない。
雪と霙なんて大差はない。
置かれた状況の違いだけ。
けれど、霙になった雪は二度と雪には戻れない。
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→モドル
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