叫恋



思い切り駆けた。
気が滅入ったとしても大体はこれで晴れるのだが、
今日はまだもやもやがとれない。

「バカヤロー!」
丘の上で思い切り叫んでみた。
それでもまだどうもすっきりしない。
他にもアホやら正義やら色々叫んでみたが、やっぱりダメだ。
そうしているうちにふいに口をついて出た言葉。

「好きだー!」

叫んでから、はっ、と気付く。

好き…?

誰を?とは思わなかった。
だとしたら思い付く相手は一人しかいない。
そうか。俺はアイツが好きなのか。

自分の鈍さが恥ずかしいやら情けないやらで
「バカヤロー!」と、もう一度叫んだ。


そんな感じで青い馬劉。
馬劉は青いイメージ。むしろ馬超が青いイメージ。

→モドル